住宅ローン控除の年末残高証明書が届かないときは、再発行の前に、借入先へ「この契約の2026年分は調書方式ですか」と確認してください。 調書方式なら、年末残高の情報は税務署から交付される控除証明書などで確認します。証明書方式なら、金融機関の発送状況、電子交付の有無、再発行方法を確認します。
この記事は主に、2026年分を勤務先の年末調整で手続きする控除2年目以降の会社員向けです。初めて住宅ローン控除を受ける年は、原則として確定申告が必要です。制度と案内の確認日:2026年11月7日。
届かないとき、先に「誰の書類か」を見分ける

紛らわしいのは、名前の似た書類が二つあることです。手元にない書類を勤務先に確認し、発行元を切り分けます。
| 確認する書類 | 発行元・役割 | 見つからないとき |
|---|---|---|
| 年末残高等証明書 | 金融機関。証明書方式で、年末の借入残高を示す。 | 借入先の発送・電子交付・再発行案内を確認。調書方式なら、紙の郵便を待つ前に次の節へ。 |
| 住宅借入金等特別控除証明書(申告書と兼用のものを含む) | 税務署。年末調整で住宅ローン控除を申告するために使う。 | 電子交付ならe-Taxのメッセージボックスなどを確認。書面の紛失などは税務署に交付方法を確認。 |
「紙が来ない」だけでは方式は分かりません。証明書方式でも電子交付の場合があり、逆に調書方式でも税務署の控除証明書を書面で受け取る場合があります。国税庁の令和8年分の案内で、勤務先に提出する書類を確認できます。
調書方式かどうかは借入契約ごとに確認

調書方式は、対応する金融機関が年末残高の情報を税務署へ提出する仕組みです。銀行名が対応一覧にあるだけで、ご自身の契約が調書方式だとは判断できません。 入居時期や借入先での手続きも関係します。借入先に「住宅ローン控除の適用申請書の提出が済んでいるか」「今年分を調書方式で扱うか」を聞くと、確認が進みます。
調書方式の場合は、税務署の控除証明書に自分の年末残高情報が記載されているかを確認します。2024年1月以降に入居した人を対象に順次移行しており、対象時期でも契約によっては証明書方式です。電子で受け取る設定なら、e-Taxのメッセージボックスやマイナポータルの連携状況を確認し、勤務先が受け付ける形式を聞きます。国税庁の案内では、通常、電子交付は毎年11月中旬ごろ、書面は入居2年目の11月下旬ごろに複数年分がまとめて届きます。書面の3年目以降分や途中で方式を切り替えた年などは、控除証明書に年末残高が載らないことがあります。該当する場合は国税庁の案内に従い、返済計画表などを使って計算します。書面が必要な場合、電子交付された控除証明書を国税庁のQRコード付証明書等作成システムで書面化できます。
証明書方式の場合は、借入先の公式案内で対象契約、発送・交付時期、登録住所を確認し、未着や紛失なら再発行を依頼します。借換えをした年は、旧金融機関から来ないことがあるため、まず現在の借入先に確認してください。控除期間の終了など、発行の対象外の場合もあります。
参照:国税庁・調書方式の案内と対応金融機関一覧、国税庁・調書方式のよくある質問、みずほ銀行・証明書が届かない場合の例。
借入が2本なら「残高が載っている契約」を照合する

例えば、自分名義の対象ローンがA行とB行にあり、A行は調書方式、B行は証明書方式だとします。控除証明書にA行の残高1,800万円しか記載されていないなら、B行分が自動で含まれているとは考えず、B行の年末残高証明書を用意します。B行の証明書が400万円なら、手元で「A:1,800万円、B:400万円」と資料の対応をメモし、勤務先へ両方の資料を提示します。これは書類の漏れを見つけるための例で、2,200万円がそのまま控除計算の対象残高になるという意味ではありません。
夫婦のペアローンなどで借入人が別なら、相手の借入分を自分の分に足さず、それぞれの書類を確認します。連帯債務や借換えの控除計算は、契約や負担割合によって扱いが異なります。国税庁の調書方式の説明と、税務署から交付された申告書を確認してください。
会社の締切が近いときは、書類を待つ前に連絡する

- 今日:勤務先に不足している書類と受付期限を確認。電子データ・書面のどちらが必要か、後から提出できるかを聞きます。
- 同時に:証明書方式は金融機関に発送・再発行、調書方式は借入先の扱いと税務署の控除証明書の状況を確認します。残高を返済予定表から推測して提出する前に、勤務先へ必要書類を確認してください。
- 年末調整に間に合わない場合:控除要件を満たしていれば、必要書類がそろってから確定申告で適用を受けられます。源泉徴収票を保管し、申告方法は税務署に確認します。調書方式で控除証明書の交付が遅れた場合は、国税庁FAQの問19に、翌年1月31日までに勤務先へ提出して再計算を受ける方法も示されています。まず給与担当へ相談してください。
勤務先には「住宅ローン控除は2年目以降です。○○の交付待ちです。期限後の提出は可能ですか」と伝えると要点が通じます。他の申告書もまとめて確認したい場合は、年末調整2026の書き方をご覧ください。
