日経平均が急落しても、NISAで持つ投資信託の評価額が同じ瞬間に更新されるとは限りません。一般の投信の基準価額は1日1回の公表が基本です。まず「何日の基準価額か」、次に「口座画面はいつ更新されたか」を確認してください。
11月6日午前、TBS NEWS DIGは東京市場の大幅下落を報じました。この記事は場中の値下がりを当日の終値として扱わず、投信の表示を読み解く手順に絞ります。資料確認:2026年11月6日正午過ぎ。対象は一般の公募投資信託で、取引所で売買する株式・ETFのリアルタイム価格とは区別します。
基準価額の公表と、NISA口座の更新は別

投信の基準価額は、保有する資産を評価し、費用などを反映して算出します。アセットマネジメントOneは、基準価額は1日1回公表され、株式のように刻々と変わる価格ではないと説明しています。東京海上アセットマネジメントも、その日の基準価額は運用会社のサイトで夕方以降に公開され、いつ時点の価額かは「基準日」で分かると案内しています。
運用会社が公表した時刻と、証券会社の保有残高へ反映される時刻は同じとは限りません。「今、アプリを開いた時刻」だけでは、画面に当日の市場が反映済みか判定できないのです。NISAという口座区分だけで一律の更新時刻が決まるわけでもありません。
出典:アセットマネジメントOne「基準価額について」、東京海上アセットマネジメント「運用状況を確認するには」。
国内株と海外株では、参照する市場の日付も確認

| 投資先 | 確認する情報 | 避けたい読み違い |
|---|---|---|
| 国内株中心 | 基準日と、参照する国内市場の終値 | 場中のニュースと、前営業日基準の価額を比べる |
| 海外株中心 | 海外市場の評価日、円換算の為替、休場日 | 日本の株価下落を、そのまま海外株投信の騰落率にする |
| 複数資産を保有 | 各資産の評価方法と組入比率 | 日経平均だけで残高全体の増減を計算する |
SBI証券のFAQでは、注文日当日が約定日となる国内資産等の投信は、その日の国内市場の終値を基に算出すると説明しています。翌営業日約定の海外資産等の投信は、注文日の海外市場終値と翌営業日の為替などを参照します。これは同社の注文・約定を説明する例です。個別ファンドの目論見書や販売会社の案内で、自分の商品の評価方法を確かめてください。日本と海外の休日もあるため、「海外投信なら必ず翌日何時」と一括りにはできません。
仮の表示例:11月6日昼に開いた画面でも、基準日が「11月5日」なら、その価額を11月6日場中の評価として読むことはできません。逆に、翌朝の画面だから翌日の相場まで織り込んでいるとも限りません。「見た日」と「価格の基準日」をメモで分けると、日付のずれを見抜けます。
出典:SBI証券「基準価額はいつの市場、いつの為替を反映しているか」。日経平均と保有投信が同じ率で動かない理由は、過去の下落時に整理した投資先・為替の確認点も参照できます。
前日比0円でも、影響なしとは限らない――確認する5項目

例えばSBI証券Plusアプリは、投信について毎営業日4時頃に前営業日の基準価額へ更新し、7時頃には前日比をリセットするため、その後は前日比が0円になると案内しています。これは同アプリの表示仕様で、すべての証券会社・画面に共通する時刻ではありません。「0円」という表示だけで、その日の市場下落が保有商品に影響しなかったとは判断できません。
- ファンド名と投資先:日経平均連動か、海外株か、複数資産か。
- 基準価額の基準日:今日見ている値段が何日分か。
- 口座画面の更新時刻:商品情報の更新と残高への反映を区別。
- 比較元の日付:前日比がどの基準日同士の差か。リセット表示でないか。
- 注文中なら約定状況:既に持っている分と、まだ成立していない注文を分ける。
出典:SBI証券Plusアプリ「評価額や評価損益が正しくないように見える場合」。更新予定を過ぎても日付が変わらない場合は、販売会社の障害・メンテナンス案内と商品別の更新説明を確認します。画面の不一致だけで、注文が失敗した、資産が消えたと決めつけないでください。
確認の目的は、ニュースと保有資産を同じ条件で読むことです。表示の遅れから将来の値動きを予測したり、売買すべき時点を決めたりすることはできません。
