日米財務相の電話会談と円相場を表すオリジナルのアイキャッチ画像

日米財務相が電話会談 円の過小評価を懸念、介入や為替目標は未確認【2026年9月26日更新】

2026年9月25日、片山さつき財務相は、9月22日(米国現地時間、日本時間23日)の日米首脳会談でトランプ米大統領が円安への懸念を示したと明らかにしました。高市早苗首相も「円の過小評価は問題」との趣旨を述べたとされ、外国為替市場ではドル円が一時1ドル=157円台まで円高に振れました。

その後、片山財務相は25日夜にベッセント米財務長官と電話会談を行い、円の過小評価への懸念と日米協力の強化を確認しました。9月26日23時01分時点で、政府が新たな為替介入や具体的な為替目標を決めたとの発表は確認できません。

何が起きた?片山財務相が円安懸念を公表

円安懸念が公表された流れ日米首脳会談から財務相の公表、為替市場の反応までの流れ9月22日日米首脳会談9月25日財務相が説明円高反応公表された発言と市場の反応を、政策決定とは区別して確認
図解:日米首脳会談後の発言公表と市場反応(運用者作成、2026年9月25日)

片山財務相の説明を報じたFNNは、トランプ大統領が円安への懸念を示し、高市首相からは「円の過小評価は問題」と一般論として伝えたとしています。TBSも同日17時27分配信の記事で、片山財務相による異例の公表と、円相場が一時157円台に進んだことを報じました。

ここで確認できるのは、首脳会談での発言が財務相によって公表されたことです。具体的な為替目標や円買い介入の実施が決まったという意味ではありません。

日米財務相の電話会談で確認されたこと

日米財務相の電話会談で確認された事項財務省の公式発表に基づき、電話会談の日時、円の過小評価への懸念、金融市場の意見交換、協力強化を整理した図解9月25日21時片山財務相ベッセント長官確認円の過小評価への懸念継続金融市場の協議日米協力公式発表に為替目標や新たな介入決定の記載はない
図解:財務省の公式発表に基づく9月25日の日米財務相電話会談(運用者作成、2026年9月26日更新)

財務省によると、片山財務相は9月25日21時、ベッセント米財務長官と電話会談を行いました。両者は、日米首脳会談で話し合われ、高市首相が述べた「円の過小評価は問題」との認識を改めて確認し、金融市場の動向について意見を交わしました。日米協力をさらに強化する方針も確認しています。

FNNは電話会談後、円相場が一時1ドル=156円台まで円高ドル安になったと報じました。TBS NEWS DIG with Bloombergも、ベッセント長官が日本の経済の基礎条件を反映した強い円が望ましいとの認識を示したと伝えています。ただし、財務省の日本語・英語の公式発表に、為替水準の目標、介入の実施、日銀への金融政策要求は記載されていません。

日米首脳会談で公式に確認できる内容

日米首脳会談の公式確認事項官邸公表資料にある経済安全保障、経済、安全保障の協力経済安全保障AI・半導体・重要鉱物経済協力を一層強化安全保障同盟をさらに強固に官邸の会談概要に為替の具体的合意は記載されていない
図解:首相官邸が公表した日米首脳会談の項目(運用者作成)

首相官邸の会談概要によると、会談は9月22日13時05分(現地時間)から約35分行われました。両首脳は、経済安全保障、経済、安全保障を含む幅広い分野で協力を強化し、AI、半導体、重要鉱物などで連携を進めることで一致しています。

官邸が公表した会談概要に、円相場の水準、為替介入、具体的な円高誘導策の合意は記載されていません。したがって、円安への懸念に関する詳細は、9月25日の財務相説明と主要報道で確認できる範囲として扱います。

日付は「米国時間9月22日、日本時間9月23日」

日米首脳会談の日付ニューヨーク現地時間と日本時間のずれ米国現地時間9月22日 13時05分日本時間9月23日 2時05分首相官邸の英語概要に基づく時差整理
図解:日米首脳会談の現地時間と日本時間(運用者作成)

首相官邸の英語版概要は、会談を9月22日13時05分(現地時間)、日本時間では9月23日2時05分からと記載しています。報道によって「22日」「23日」の表記が分かれるのは、この時差によるものです。

9月25日のドル円はどう動いた?

9月24日と25日のドル円日本銀行公表の17時値と25日の取引レンジ9/24 17時9/25 17時158.20–23158.09–1125日レンジ:157.95–158.84円1ドル=円。日本銀行の外国為替市況を使用
図解:日本銀行公表値で見る9月24日・25日のドル円(運用者作成)

日本銀行の外国為替市況では、9月24日17時のドル円は1ドル=158.20~23円、9月25日17時は158.09~11円でした。25日のレンジは157.95~158.84円で、取引時間中に一時157円台へ円高が進んだことが確認できます。

前営業日17時の中心値を単純に比べると、約0.1円の円高です。ただし、為替は時間帯によって動くため、この一日の値動きだけで円高基調への転換や政策効果を断定することはできません。

直近30日で見た円相場の変化

直近30日のドル円の比較8月25日17時と9月25日17時の日本銀行データの比較8月25日 17時159.44–45円9月25日 17時158.09–11円単純比較では約1.3円の円高(約0.8%)
図解:日本銀行データで見る8月25日から9月25日までの変化(運用者作成)

日本銀行の8月25日17時のドル円は159.44~45円、9月25日17時は158.09~11円でした。両日の中心付近を単純比較すると、約1.3円、率にして約0.8%の円高です。これは直近30日の変化を示す参考値であり、日米首脳会談や財務相発言だけが原因だと示すものではありません。

9月25日の市場報道では、発言に加えて米長期金利や原油相場など複数の材料が説明されています。為替の因果関係を一つの発言に還元しないことが重要です。

日本政府の為替対応は「新たな介入決定」なのか

為替対応の確認範囲政府が公表した協調介入と今回の発言を区別する図8月3日協調介入の談話7月31日に実施9月8日秩序ある相場を維持米財務省と連絡9月25日円安懸念の公表介入決定とは別公表資料に書かれた事実と、今回確認できない政策決定を区別
図解:協調介入・政府方針・9月25日の発言の区別(運用者作成)

財務省は8月3日の談話で、米国東部時間7月31日に米財務省と協調して円買い介入を実施したと公表し、今後も無秩序な動きに対処する姿勢を示しました。金融庁に掲載された9月8日の片山財務相会見でも、米財務省との緊密なコミュニケーションと秩序ある為替相場の維持が説明されています。

しかし、9月25日の円安懸念の公表は、政府が同日に新たな円買い介入を実施したという発表ではありません。介入の実施、規模、今後の時期は、別途の公式発表がない限り未確認です。

生活者が確認したいポイント:円高になれば物価はすぐ下がる?

為替と暮らしの間にある経路為替変動から輸入コスト、価格への影響までの経路為替変動円高・円安輸入コスト原材料・燃料小売価格転嫁は時差あり円高・円安と店頭価格の因果や時期は品目・契約・企業判断で異なる
図解:為替変動が生活に届くまでの一般的な経路(運用者作成)

円安は輸入原材料や燃料の円換算額を押し上げる方向に働きますが、為替が動いた日に店頭価格が同じ割合で変わるわけではありません。契約時期、在庫、企業の価格転嫁、原油など他のコストによって影響の大きさや時期は変わります。

今回の発言をもって、食品や電気料金が直ちに下がる、または円高が定着すると断定する根拠はありません。家計への影響を見る際は、為替だけでなく、消費者物価、燃料価格、企業の価格改定、政府の支援策を併せて確認する必要があります。

Yahoo!ニュースのランキングとコメント数はどうだった?

Yahoo!公開指標の確認結果市況アクセスランキングと公開コメント数を補助指標として示す市況アクセス5位毎日新聞記事コメント25件国内上位掲載なしYahoo!ニュース通常表示、2026年9月25日20時01分確認
図解:Yahoo!ニュースで確認した公開指標(運用者作成)

Yahoo!ニュースの毎日新聞掲載記事は、9月25日12時50分配信、確認時点の公開コメント25件でした。同記事ページに表示されたYahoo!「アクセスランキング(市況)」では5位でした。一方、国内アクセスランキング上位40件と国内ヤフコメランキング上位表示には、対象記事は確認できませんでした。

これらはYahoo!利用者の関心を示す補助指標です。世論全体の代表値、円安懸念の正しさ、政府の政策効果の証拠としては扱いません。コメント本文の意見も、事実確認の根拠には使っていません。

まとめ:公表された懸念と、まだ決まっていない政策を分ける

円安をめぐる確認済み事項と未確定事項確認済みの発言と未確定の政策を分けたまとめ確認できたこと● 日米財務相が円の過小評価への懸念を確認● 金融市場を協議し、協力強化を確認● 9月25日、ドル円は一時157円台未確定のこと● 新たな為替介入の実施・規模● 為替目標・金融政策の変更● 円高が定着するか最終確認:2026年9月26日23時01分 JST
図解:日米財務相電話会談後の確認済み事項と未確定事項(運用者作成、2026年9月26日更新)

9月26日23時01分時点で確認できるのは、首脳会談後に日米財務相が電話で協議し、円の過小評価への懸念と金融市場に関する意思疎通、協力強化を確認したことです。官邸と財務省の公表資料、日米双方の報道、市場データを分けて読む必要があります。

新たな介入、具体的な為替目標、金融政策の変更、円高の定着は確認できません。追加の公式発表と市場データが出るまで判断を保留します。

出典・確認日

出典の優先順位官邸、財務省、日銀を中心に報道とYahoo!公開指標を補助的に用いた官邸・財務省・日銀主要報道関心指標
図解:一次資料を中心に報道・公開指標を補助的に使用(運用者作成)

注意:本稿は為替と政府発言の公開情報を整理したもので、投資助言ではありません。最終更新:2026年9月26日23時01分(日本時間)。為替介入の有無、円高の定着、日米間の具体的な合意は、追加の公式発表と市場データで更新します。


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